大阪府大阪市 ROさんの精神科看護師 転職 体験談
看護学校を卒業して、すぐに病院に勤め始めました。家から近いところに精神病院があったので、そちらで勤務していました。
最初は、緊急の手術とかも無いし、産婦人科や救急病棟などよりは遥かに楽だろうと思っていたのです。
精神病院と言っても患者さんの病気の度合いは本当に様々で、仕事もしていて家庭も持っている患者さんもいれば、重度の病状の患者さんもいらっしゃいます。
前者の場合は対応も普通の内科などと何ら変わらないですが、後者の患者さんは本当に大変です。
急に怒ったり暴れたりするのは日常茶飯事ですし、他の患者さんに危害を加えることも度々あり、大人の男性が暴れだしたら、何人もの人で抑えなければ、その中に男性がいたとしても到底無理です。
また、このようなご時世も手伝って、患者さんは日に日に増加していました。
もちろん、看護師として使命感を持って働いていましたし、患者さんの中には私に懐いてくれたり慕ってくれる方もおり、楽しい面もありました。
ですが、安易な気持ちで勤めだしたことを後悔するくらいハードな毎日でしたし、約10年ほど勤務しましたが、生傷が絶えず、重度の腰痛なども患い、それによって精神的にこちらが参ってしまいました。
元気だったら続けられたかもしれませんが、そろそろ限界だなと感じ、転職をすることにしました。
職場の方からは辞めないでと言われましたし、私も辞めたくて辞めたわけではないので、最後は涙の別れとなりました。
患者さんにもどう説明していいのか分からず、告げられないまま辞めてしまいました。今は、それまでのハードな仕事がウソだったように、他の病院で主に受付の仕事をしています。
時々思い出すこともあり、あの患者さんはどうしているだろうと頭をよぎりますが転職して良かったと思います。